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To be on earth ( ˙ω˙ ) ちきゅに生まれた宇宙

進撃28



※ ネタバレありだよ!spoiler alert! ※





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サシャが死んだね。

サシャの父親が "サシャは狩人で森の中で生きていた" と言っていた。森の中はある種の暴力的要素を持っていて、殺し殺されるのが当たり前の世界。発展していない自然な世界。
サシャはその自然界である森から出たけど、結局は森の外も殺し殺される世界だった。つまりそこは森の中と変わりなかった。


進撃は現実世界の歴史と比較してみると本当に勉強になることばかりなんだけど、今も食べ物やお金を巡って奪い合い、戦争が起きていて殺し殺されるのが当たり前な場所もあるよね。


この時代でもだよ。


こういった問題をさ、本当に解決したくない人っているのかな?
軍事的経済成長が見込める戦争なんかはそれに関わっている人からすればなくならないでほしいものかもしれないけどね。
そういう人も含めて、どうにかならないかなってあたしは思うんだけど。


だからこそこの漫画の終わり方にはものすごく期待している。


どういう方法があるのか。


でも作者はきっとそんなん自分で考えろ、期待すんなって思ってる気が、なんとなくする。笑


進撃の始まりって、エレンたちの子供時代からだった。家族や友達を無残に殺され、それを目の当たりにした彼らは狂ったように憎しみや苦しみばかりがどんどん大きくなって成長していった。


エレンたちが成長する過程は、仇を取る、復讐、そんな時間が流れているように見えた。


そして今エレンたちがその憎しみを持った時の歳と同じくらいの子供たちが何人か登場している。彼らはまぁエレンたちに憎しみを持つ側の人間という感じで。現実でも当たり前のようにあるこのサイクル。本当につくづく話の作りが上手いなと思う。


この戦いは終わらせるべきだけど、そのためには日々生まれる新しい命を宿す子供達に罪や憎しみ、苦しみを受け継がせないことがものすごく重要なんだなと思った。


いまは昔に比べたら段々と人を無残に殺しまくる戦争は少なくなってきたと思うし、
1998年に生まれたんだけど、それ以前に生きてた人が背負っていた罪や憎しみをいろんな意味でしっかり受け継いでいない。


それは、戦争を早く終わりにしよう。こんなやり方は間違ってるから解決しよう。と心から思う人が増えているからだと思う。


全人類の思い描く平和はちがうから、
平和な世界って一括りにするのは難しいんだけどそれでも何となく繋がってる部分ってあると思うのね。


じゃなかったら人が人を殺し、人が人を食べ、人が人を殺す武器を作り、戦争が当たり前に起きていた時代から今のこんな時代へ進化しないと思う。




感情を持て、言葉を喋れ、楽器を弾け、料理ができ、絵を描け、地球を一周でき、愛することができ、それを伝えられる。


みんながなぜ、そういったあらゆることが可能な"人間"として生まれたのか、


それはこの時代だからできることだって思うかもしれないけど、


あたしは歴史をそこまで信じてない。


歴史は生きていく上で大切なことを学べるし、おもしろいけど、もし歴史が存在しない世界だったら自分は何の影響を受けた人間から育てられ、何の影響を受け継ぐのだろうと思う日がある。


歴史は確かにその通りかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。


いろんな疑問を抱えて、不確かな情報ばかりを目にし、人生を生きてる。


自分で何か生み出すのは、素晴らしい音楽や素晴らしい絵や素晴らしい本やそういうものだけじゃない。


生きるために火を起こした。やり方を知らなかったけど、何度もなんども色んな方法でやってみたらできた。やっとできた。自分で考えてやってみたらできた。


これだってじぶんの人生で生み出した素晴らしいなにかになる。


本やネットばかり頼りにしないで、自分で考えて生きてみること。案外今の時代に足りないことって"ただ生きる"ことを疎かに後回しにしていることな気がする。起きて顔洗って歯磨いて食料探して作って食べて体洗って歯磨いて寝るってことがどれほど上出来な一日かを知らない人がたくさんいる。生きてるだけで上出来。


ネットや人から聞いた話が全てじゃない。
自分で何だってできるんだよ。
生まれる前から全ての命が自由だから。
絶対にそうであるべきだから。