レビュー
漫画が好き。同じ学校の子はよく知ってるだろうけど、授業中も昼休みも移動中もマンガ片手に生活してる。
学校の勉強がつまらなかったあたしにとっては、一番面白くてわかりやすい人生の教科書なの。今でも生きかたを教わることが沢山あるね。
高校も大学も図書館にメイドインジャパンの名作漫画が山ほどあるけど、これってつまり漫画大国まじ万歳だね!!
お母さんお父さんおばあちゃん先生、日本語教えてくれて有難う!おかげで日本の漫画を楽しめる人生が歩めてる!まじ万歳!
全然関係ないけどチェゲバライエー!(そういうテンションなの)
繰り返し繰り返し繰り返し読んでるのは
ナルト、スラムダンク、ハンターハンター、進撃の巨人っていう超ド級の有名揃いでサプライズはなし!
ちなみに、頭脳戦とかミステリーとかヒューマンも大好き!あ〜ほんとに語りたい漫画が山ほどあるけど、、(一作ずつ残して出し惜しみしよう♡)
今はタイムリーに進撃を読んでいるから、調子よく語れる気がするの。勝手にレビューするぜ!
これね、ただの人間対巨人のバトル漫画じゃないのよ。シリアスだけどシュールなところがたくさんあって、笑わせ方がほんとにウマイ‼︎笑笑
この漫画は殺しのやり方もグロいし嫌いな人は嫌いだろうね。
ま、あたしもそういうシーンは全然好きじゃないけど
人間が牛や豚その他の動物にしていることとさほど違いはないよなと思いながらみてるから。もちろん、一部の人間のね。
まぁそれは置いといて、グロいのがダメな人にもそんな理由で見るのをやめないでほしいくらい、この漫画の核となっている部分はすごく大事なことを指摘していると思うんだよね。
進撃を読んでいると、何が悪くて何が良くてとかほんとに見えなくなってくるの。
少し前のあたしは、新聞やテレビでニュースを見るたびにしつこくて品のない報道の仕方や内容、それらを操作する政府にムカムカしたり、
スマホやパソコンを開けば
あまりに多い情報量や電磁波にうんざりしたり、
訳の分からん教育を義務で受けてる子どもたち、
環境問題は尽きないし、
戦争に貧困に人権、
何一つ解決しない世の中を
見て見ぬ振りして、後回しにして、ビジネスにして、
よく、懲りずにまたでかいビルなんか建ててんなとやっぱり政府のせいにして呆れたりしてた。
でも本当は、何も知らない顔して美味しいご飯をたべてる自分、
あったかい布団の中で安心して眠りについてる自分、
何事もなかったかのように今日もそうやって過ごす自分に、何よりも罪悪感を感じてた。
言ってしまえばまさに偽善者。
こうやってブログで書く行為さえも、偽善者を装っているように感じてしまう。
あたしがそれを感じたところで世の中は何も変わらない本当に何も変わらない!
口に出して、表現して、伝えて、行動しないと。
それから、好きなだけ浸れって話なのよね。
いっちょまえにその段階をすっ飛ばして "アァ平和がァ〜" なんて浸っていても、独りよがりで虚しいだけ。゚(゚´ω`゚)゚。
国の数だけ正義があって、人の数だけ想いがある。
こんなにも、いわゆる敵側の背景を表し、彼らにも苦しみがあることを読み手に伝えてくる漫画は読んだことがない。
この世界には、自分の、自分たちの正義を信じて止まず、相手の正義を悪と決めつけ殺しあう人々がどれだけいるか。
敵を、本当の意味で理解してしまったら、敵として単純に憎むことは難しいとあたしは思う。
"受け入れあう"には、それなりの広い心がなければできない。
自分が本気で実行するだけの意志なしに、理想を口で言っていてもしょうがない。そんなんは小学生でもできる。
進撃には身になることばかり教わったけど、(小さな争いやケンカも含めて)戦争ってこういういことなんだなと思えたことは大きい。
これが全てというわけじゃないし、あたしは戦争を知らなすぎる。それでも、今までのどんな映像や授業を受けても感じられなかったことがはっきりと見えた。
倒しかた?殺しかた?そういうやり方の部分に関しては全く違うだろうけど、戦争が起きてしまう根源は同じだと思ったよ。
進撃のレビューに書かれていたけど、
「正義の反対は悪じゃない。もう一つの正義。」
本当にその通りだと思った。
戦争をする両方が、自分を "正義" と思い込み信じてる。そんで違う思想をもつ他方を"悪、敵"と思い込み信じて戦う。
悪と思われる側から言わせてみれば、自分たちだって正義のもとに動いているの。
だから本当にどちらが悪い、正しいなんてのは客観的に言えないものだと思う。
たかが数千年の歴史で築いて来た歴史かもしれないけど、それでも数千年分の人類が生きた証(や思想)は残っているんだから、どれが正しいかなんてのはいつだってわからない。
現実でもそうだけど、現時点の進撃も "両者が幸せになれる道" が絶望的になさすぎてどうなるのかわからない。
漫画や本や映画では、主人公側の、ヒロイン側の描写ばかり描かれるからどうしても彼らに報われてほしいと思いながらみてしまう。
でも、彼らが戦っている奴らが本当にただの悪者なのか、本当にそうかどうかを判断するにはいつも相手を知らなすぎる。
現実でもそう。自分を主人公にしたストーリーを繰り広げていると、どうしても戦わなければならない人たちが出てくる。
それが正義か悪義かなんてのはその人の価値観で決めつけるんだから、どっちだっていいんだよ。
こういう言い方をすると戦争をも肯定している聞こえになるかもしれないけど、あたしはもう、自分が思い描く世界のために、自己満のためなんかで、彼らを否定したくない。
戦争なんかやっちゃダメ!強盗なんて!殺人なんて!確かにその通りなんだけど。
でも、現実ではそういったことがごまんと起きてる。
それは間違いなく世の中の責任だし、それをやらざるを得ない状況にさせていることを考え直さなければいけないんだよ。
悪事をやってる人だけが悪くないからね。
あたしが謝ってもしょうがないんだけど、ごめんなさいって思う。20年生きてきて、こんな世の中になっていることを知ったのはすごく最近。知らずにいろんな人を否定していたんじゃないかとか、決めつけてたんじゃないかとか思う。
現実を知ってもなお、何もできない自分が悔しくてしょうがないんだけど、どうしたらいい?
自分で考えて選択するしかないんだけどね。
こういう時、自分の思い悩むテーマで描かれる漫画(今回は進撃)は一つの道しるべとして示されるし、心が軽くなるの。進撃をつくってくれて、世に出してくれて、ありがとうございます。。
何かを選ぶとき、
周りの目とか、家族とか、世間体、正義、悪、平和、夢、、数えきれないほど気にするよね。
あたしはどんな選択をする時も、あぁ正しかった!なんて思わない。
そもそも最強に優柔不断だし。一つ選択できても選ばれなかった方はどうなるんやろ、そっち選んどけば違ったかなとか思うことはざらにある。
迷ったら、自分が好きな方を選べばいい。
どれを選択しても間違ってないから。
どんな小さな選択でも、何が本当に正しいかなんてのはわからない。
以上進撃の巨人を読んで教わったこと。
レビューおしまい!